目次
TCPトンネリングの設定 | ユースケース | トンネルアプリケーション |
AnyDeskを使用したTCPトンネリングは、ローカルクライアントとリモートクライアント間でTCPベースのプロトコルを転送することを目的としているため、ローカルクライアントはリモートクライアントがアクセスできるサービス/デバイスにアクセスできます。 この機能を使用するには、ローカルクライアントとリモートクライアントの間にアクティブなAnyDesk接続が必要です。
この機能は最初WindowsとLinuxのプラットフォームでのAnyDesk 5.1.1にて提供されました。macOS端末にはAnyDesk 5.5にてこの機能がリリースされました。
設定は、ディスカバリ機能、お気に入り、直近のセッション、アドレス帳のAnyDeskクライアントのコンテキストメニューからできます。ローカルとリモートクライアント間でのTCPトンネリングはセッション中でもAnyDeskツールバーのアクションメニューから設定できます。
TCPトンネリングの設定
AnyDeskは2方向のTCPトンネリングを提供しています:順方向トンネリングと逆方向トンネリング
順方向トンネリングではローカルポートのリクエストをリモート端末の特定<hostname>:<port> まで送信します。
逆方向トンネリングでは、リモートポートのリクエストをローカル端末の特定<hostname>:<port> まで送信します。
TCPトンネリングポートでは、ローカルポートはローカルユーザがリモート端末のウェブアプリサーバへアクセスしたい時に使用します。リモートホストとポートは通常当該のHTTPウェブアプリサーバにて定義されており、リモート端末がHTTPウェブアプリサーバへ達することができるURLとポートになります。
メモ:リスニングポートが競合しない限り、必要なだけのトンネルを追加することができます。
ユースケース
例えば、ウェブアプリサーバはオフィスネットワーク又はリモート端末からのみアクセスできる場合があります。
通常ユーザは物理的なリモート端末にて、 URL:http://internal.specialized_software.com:8080 を使用し(AnyDeskを使用しない)実行されているソフトウェアへアクセスします。
もしユーザが自宅からや移動中にウェブアプリサーバへアクセスしたい場合、AnyDeskには2つの方法でアクセスできます:
- リモート端末へ直接接続し、リモート端末のブラウザやターミナルからウェブアプリサーバへアクセスする。
- リモート端末へ接続し、TCPトンネリングを使用してローカル端末のブラウザ・ターミナルからウェブアプリサーバへアクセスする。
もしローカル端末で使用されているホームネットワークやモバイルネットワークでポート1234空いている場合は、単純にTCPトンネリング設定の「ローカルポート」を「1234」に設定してください。
ローカルとリモート端末間でセッション作成後にユーザはローカル端末のブラウザなどのアプリを使用して、http://internal.specialized_software.com:1234 へ接続でき、サーバのデータへアクセスできるようになります。
トンネルアプリ
- VPN
- SSH
- 内部ウェブサービス
- NAS
- ウェブカメラ
- 産業端末のコントロール